ダンボールとは表面の紙(表ライナ)と裏面の紙(裏ライナ)、その間に波になっている中芯を貼り合わせて作られた板紙です。また生産されたダンボールは使用後7割が回収され、再びダンボールに生まれ変わります。
軽量でありながら構造体としての強さと衝撃吸収性に優れています。
反面、限度以上の強い力が加わると段がつぶれ、構造体としての機能を十分に発揮しなくなるので製造、包装設計にあたってはこれらの機能を十分に生かす工夫が必要です。
寸法は「内寸法」、「外寸法」そして「外形寸法」に分かれます。
【内寸法】 箱のうちのり寸法。入れる事のできる製品の寸法。
【外寸法】 ケースの接合部をはがし、開けた状態にした時の線から線の寸法設計寸法、ケイ線寸法とお考え下さい。
・A/F(エーフルート)5mmダンボール
もっとも一般的なダンボール。
3mmのB/Fとほぼ同じ価格で5mmの段厚があります。
一般物流、発送梱包等にもっとも使われるダンボールの厚み。
・B/F(ビーフルート)3mmダンボール
2番目に一般的なダンボール。置き場所の問題で、在庫容積がA/Fの約二分の一になるた めに使用されたり、小さい箱に使用されることがあります。
また、1.5mmのE/Fよりやや安価なため、E/FをB/Fにする場合もあります。
・C/F(シーフルート)4mmダンボール
段目が密になっているので厚さが薄くても強度があります。
日本で使用されている段ボールはAフルートが主流でしたが、地球温暖化対策が世界的な課題となっている現在、国内でも環境負荷低減に向け、効果が期待されるCフルートに切り替わりつつあります。
・W/F (ダブルフルート)8mmダンボール
A/F とB/Fを貼り合わせたような構造の5枚構成の二重ダンボール。
A/Fでは強度が不足する重量物を梱包する場合や一般的な輸出梱包に使用されることが多いです。
二重であるという緩衝性能の高さから、故意に材質を落としてダブルダンボールを使用する場合もあります。
潰れを利用して内容物の保護を計る場合など箱は「ただ強ければ中身を保護するとはいいきれない」場面もあります。
・E/F(イーフルート)1.5mmダンボール
3ミリのB/Fよりも1.5mmのE/Fの方が、材質が同じ場合やや材料費が高くなります。
薄いのに高い理由は、段目の細かさにより製造速度が落ちるからといわれています。
N式やB式などの抜き箱に多用される材質で、断面の段目が目立たないためパッケージとして使用されることが多いです。
強度面ではB/Fに比べて劣るが、同じ重さの厚紙よりはずっと強度があります。
※他にもありますが、一般的な材質をご紹介しております。
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